事業紹介

日本初!義務教育課程における出席認定制度対象施設にeスポーツ施設「eスタジアム」が選出

南海電鉄グループ eスタジアム株式会社(代表取締役:松本 保幸・池田 浩士)は、
eスポーツを通じた社会課題の解決を行うことで地方創生に寄与するべく、eスポーツイベントの企画運営事業、施設運営事業に取り組んでいます。

配信元:eスタジアム株式会社 (2024/11/01)
2024年8月にグランドオープンした“eスタジアムなんば本店”はeスポーツ施設ながらゲームクリエイタースクールを開設し、WEB3.0時代において必要な知識に触れ、学び、体験できる教育の場として施設領域を展開しました。
現在は、近隣の中学校の課外学習の場として、また自治体・企業が抱える社会課題の解決のフィールドとしても活用されています。

本取り組みは、不登校を経験した生徒を対象にした“学びの多様化学校”(旧不登校特例校)として、本年4月に開校した大阪市立心和中学校(以下、心和中学校)との共同施策です。

心和中学校では、通常の義務教育課程と併せてICT教育などの特別なカリキュラムを設けており、生徒個々人の能力を伸ばし、主体的に学校生活を過ごすことができる教育体制が充実しています。

その一環として、子どもたちが好きな「モノ」を通じて学び、自分らしく輝くことができる環境の提供を目的に、このたび当社が運営する「eスタジアムなんば本店」が出席認定制度の対象施設として採用されました。
本取り組みは、eスポーツ施設において日本初の試みで、eスタジアムなんば本店で実施される課外学習に参加すると、出席日数として認定されることから、義務教育課程における子どもたちの選択の自由が実現されます。

10月17日(木)に実施いたしましたeスタジアムなんば本店での課外授業は、今後のカリキュラム策定を目的に試験的に行われました。
今後、当社と心和中学校は引き続き連携を強化し、eスタジアムが子どもたち一人ひとりの居場所として、将来の可能性の幅を広げることができる環境づくりを行ってまいります。
【本取り組み第一回実施報告】
10月17日(木)に実施した第一回目の授業では、若い世代が多く活躍しているeスポーツについての講義をはじめ、eスポーツに関連するデジタル技術や、WEB3.0という概念にふれ、eスポーツを通じて“未来社会”についての学びが行われました。
そしてeスポーツ体験では、オリンピックeスポーツシリーズで採用された「射撃競技(=e shooting)」の要素を体験できるメタバースマップをプレイいただき、“デジタル空間上のアバターを正確に操作する力を競う”というeスポーツの新たな競技性を知っていただきました。

また、協力型アクションパズルゲーム「PICO PARK2」を活用し、プレイを通じて生徒間のコミュニケーションの活性化を図るとともに、他者の意見を理解・尊重する“調整力”を学ぶことを目的として取り組んでいただきました。
体験中はどの生徒も意欲的に参加、発言する姿が見られ、eスポーツのデジタルコミュニケーションツールとしての力が発揮されていました。
講義終了時には、本講義で学んだことを将来の選択肢の一つとして持ち続けていただくために、一人ひとりの名前が記載された「修了証」の授与式が行われました。
今後は、eスポーツの授業を通じて、最新のAIやDX技術を使うことができるデジタルリテラシー能力を伸ばすカリキュラムを策定し、eスポーツを入口として子どもたちの可能性を伸ばすことができる学びの環境づくりに努めてまいります。

【大阪市立 心和(しんわ)中学校について】
心和中学校は、不登校または不登校傾向の生徒の実態に配慮して特別に編成された教育課程に基づいた教育を行う学校で、不登校を経験した生徒を対象に教育活動を行う昼間部及び夜間部を設置しています。

なお、夜間部は、義務教育の年齢(満15歳)を超えており、義務教育を修了していない方や実質的に十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した方を対象に開講しています。
また、同施設内には大阪市における不登校支援の総合的な役割を果たすことを目的として、大阪市教育委員会が所管とする登校支援室「なごみ」を併設しています。

【学校長 盛岡 栄市 様のコメント】
本校の昼間部の生徒は、不登校を経験した生徒です。
しかし、不登校であった時間は決して無駄な時間ではなかったと思います。
自分の個性や興味のあるもの、あるいは家庭環境や経験してきたことなどから自己分析し、これからの将来展望をしっかり持った生徒が多いです。
本校では、小規模校の強みを生かし、個に応じたキャリア教育を推進しています。
個々の生徒の興味があるものや将来展望などを考えて、職場体験・職場見学を個別に実施しています。

その一つがeスタジアムです。
本校では、ゲームに興味を持っている生徒が非常に多いです。

eスポーツについての知識はもちろん、コミュニケーションを取ったり協力したりする楽しさを、体験を通じて学べる施設として最適であると考えています。
自分の興味をもった事に挑戦してみようという思いを持つことは、不登校を経験した生徒にとって大変重要です。
このようなチャンスを与えていただき大変感謝しています。

【eスタジアム株式会社 概要】
南海電鉄グループeスタジアム株式会社は、eスポーツを活用した児童教育・福祉および高齢者福祉に取り組み、社会課題の解決に尽力しています。
eスポーツ施設運営事業(※パートナー施設含む)においては、開業当初より「健全なeスポーツ施設」として明るい空間づくり、また会員システム・見守り通知サービスを導入することで利用者はもちろん、保護者へも安心安全を感じていただける施設空間を実現してまいりました。
そして、施設にはeスポーツに知見のあるスタッフが在籍し、コーチング体制を整えていることに加え、施設PCには高いセキュリティソフトを導入することにより適切なインターネット利用を促進しています。
本取り組みに続いて今後とも、近隣の学校や自治体、企業とも積極的な連携を図り、地域全体でeスポーツを「健全な文化」として醸成していくため、当事業を推進いたします。

【本取り組み使用施設紹介】
e stadiumなんば本店powered by Tabio
ハイスペックゲーミングPCでeスポーツがプレイできるPCブース「e stadiumなんばpowered by Tabio」では、トップ競技シーンPCブランドとのコラボが実現し、eスタジアムオリジナルゲーミングPCが誕生するなど、プレイヤーファーストの理念をもとに、最高峰のゲーミング環境を提供しています。
また当エリアは、eスポーツを通じた地域支援、若年層の活躍機会の提供を目的にタビオ株式会社がスポンサーとして、施設利用料完全無料のeスポーツエリアが、2024年8月に“なんばパークス”1階に誕生いたしました。