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開催報告:第36回愛知・名古屋eスポーツ研究会「アジア大会までいよいよ2年 ~杭州から愛知・名古屋へのeスポーツのバトン~」

一般社団法人 愛知eスポーツ連合(JeSU愛知、所在地:愛知県名古屋市、代表:片桐正大)は
2024年9月24日(火)、
第36回愛知・名古屋eスポーツ研究会をナゴヤイノベーターズガレージ(愛知県名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパーク 4F) にて開催しました。

配信元:一般社団法人愛知eスポーツ連合 (2024/10/01)
eスポーツが正式競技として採用された「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」の開催を控えるこの地域において、「アジア大会までいよいよ2年 ~杭州から愛知・名古屋へのeスポーツのバトン~」をテーマにゲストの方々にご講演をいただきました。

はじめに、片桐正大(一般社団法人 愛知eスポーツ連合 代表理事)が開会の挨拶を行いました。

第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)の開催まで残り2年を切った中で、より一層この地のeスポーツを盛り上げていきたいという思いを語りました。

また、開催まで残り2年を切ったこのタイミングだからこそ、「交流を通じて、eスポーツ先進国である中国と韓国の熱を感じてほしい」と来場された皆様に呼びかけました。

「アジア大会は国際的にeスポーツをアピールする場となる」
次に、杭州アジア大会(2022)のeスポーツに関するケーススタディ共有として、Zheng Pernille氏(Global Esports Strategy Manager, IEG Department, Tencent)にご登壇いただきました。

Zheng氏は大会準備の一環として、選手が使用するデバイスの公平性を確保するために徹底したデバイスチェックを実施したことを共有。
また、IOCのスポーツマンシップ精神に基づき、約1年半前から大会専用のゲームバージョンが開発されていたことを説明しました。

さらに、前回の大会で行われたeスポーツホテルや、大学生によるeスポーツ文化展についても言及されました。

Zheng氏は最後に、「前回のアジア大会同様、eスポーツから生まれる文化的な要素を最大限に活かしてほしい」と述べ、2026年のアジア大会への期待を表明しました。

「eスポーツは認知スポーツである」とし、そのトレーニング方法について語るJeong Inhyok 氏
次に、Jeong Inhyok 氏(東京大学大学院 総合文化研究科広域科学専攻 生命環境科学系 中澤公孝研究室 博士後期課程3年)から、eスポーツ選手のパフォーマンス向上を目指したトレーニング方法の開発についてお話しいただきました。

Jeong氏は、eスポーツ選手は「優れた認知アスリート」であると述べ、彼自身が研究する科学的根拠に基づいた効率的なトレーニング方法について詳しく説明しました。

さらに、Jeong氏は日本のeスポーツのトレーニングについて、「続けていかなければ意味がない。
強さは何年もトレーニングして生み出されるもの」と語り、科学的根拠に基づくトレーニングを広めていく必要性を強調しました。

「eスポーツの普及は皆様の協力があってこそ成り立つもの」
最後に、岩田滉平(一般社団法人 愛知eスポーツ連合 理事)より、2025年2月に開幕するJAF公認eモータースポーツリーグ「UNIZONE」のイベント開催報告、全国都道府県対抗eスポーツ選手権の開催、レガシー大会の内容など、愛知県におけるeスポーツに関する事例が共有されました。

これらの事例全てにおいて、eスポーツに関心を持つ方々の協力が不可欠であることが強調され、eスポーツの普及をさらに加速させるために会場の皆様に協力を呼びかけました。

【愛知・名古屋eスポーツ研究会について】
本研究会は2019年11月にスタートし、継続的に東海エリアの賛助会員企業や官公庁、地方自治体、企業、団体へ情報発信を行っています。
eスポーツが正式種目に採用された「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」並びにeスポーツ産業の発展のために、JeSU愛知は今後も積極的に活動してまいります。