事業紹介

開催報告:eスポーツチームと協業するメリットとは?「第29回研究会」で可能性を探る

一般社団法人 愛知eスポーツ連合(JeSU愛知、所在地:愛知県名古屋市、代表:片桐正大)は
6月26日、
第29回愛知・名古屋eスポーツ研究会を開催しました。

今回のテーマは「なぜ企業はeスポーツチームとコラボするのか」。
DetonatioN FocusMeや名古屋OJAなど、eスポーツチームと協業する企業からゲストスピーカーを招き、先進事例を紹介しました。

配信元:一般社団法人愛知eスポーツ連合 (2023/07/21)
東海エリアに本社を構える企業から登壇者を招待。地元から全国、世界へと展開する事業を紹介しました

講演では株式会社おやつカンパニー・中村陽介氏をはじめ、株式会社二デック・高橋大氏、弊社団代表理事・片桐正大が登場。
その後行われたトークセッションには、株式会社ホテラバ代表取締役社長・岡田英幸氏も参加しました。
また、弊社団の活動報告及び、東海エリアでスポーツビジネスやeスポーツの活動に取り組む「名古屋・東海スポBizカレッジ ”ガチスポ” 」について、活動報告が行われました。

中村氏(株式会社おやつカンパニー・マーケティング戦略2部新規ブランド課リーダー)はeスポーツに着目した理由について、若年層の”菓子”離れに言及しました。
人気商品「ベビースターラーメン」が持つ「懐かしい」「子供っぽい」といったイメージを払拭するため、テレビを通したマス広告からデジタルへと移行。
ネットとの親和性が高いeスポーツに注目しました。

2018年3月にプロeスポーツチーム「名古屋OJA」のカードゲーム部門とオフィシャルパートナー契約を締結し、「名古屋OJA ベビースター」が誕生。
コロナ禍では、それまで重視していたファンとのオフラインイベントから、選手との商品開発へとシフトしました。
ストリートファイターリーグ(SFL)に参入する「名古屋OJA BODY STAR」や株式会社カプコンとコラボした新商品「STREET FIGHTER6×BODY STARプロテインスナック (ステーキ味)」の発売も報告。
今後も、ファンにより楽しんで頂けるイベントを通して、おやつカンパニーは中々面白いことをやってくれていると、愛着を持ってもらえるようにしたいと語りました。

高橋氏(株式会社二デック・コート事業部営業部コンシューマー課課長・コート営業推進課課長(兼任))は、医療機器や眼鏡機器の製造・販売を行う同社で、一般消費者向けのコンシューマー部門を立ち上げた人物。
プロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming(現在はDetonatioN FocusMe)」とスポンサー契約に至った経緯やゲーミングアイウェア「G-SQUARE」の共同開発、eスポーツ業界進出に対する社内外の反応などを紹介しました。

2014年の開発部時代にチーム関係者に出会ったことをきっかけに、周辺業界の株式会社SANKOやLogicool Gと出会った”つながりの波及”を紹介。
チームの公式オンラインストア「DNGストア」運営や家電量販店でのグッズ販売エリア展開など、多岐にわたるビジネス展開を報告しました。
「どのチームと協働すべきか」「eスポーツは儲かるのか」「ゲームと関係がない企業だが参入しても大丈夫か」など、eスポーツ黎明期から携わる自身ならではの経験談を共有しました。

片桐(弊社団代表理事、東京ヴェルディeスポーツ GM)は、自身が携わる東京ヴェルディeスポーツの活動を報告しました。
本拠地である東京都の情勢に触れ、23区では若年層減少に伴い小エリア・少人数によるアーバンスポーツが台頭すると発言。
世界4大会計事務所とも言われるPwCジャパングループとの協業事例を紹介しました。
選手のパフォーマンスをAIで可視化した技能分析プロジェクトなど、プロeスポーツチームを取り入れた事業を報告しました。

講演後はトークセッションを行いました。
冒頭で岡田氏(株式会社ホテラバ代表取締役社長)は、日本最大級を誇るカラコン通販サイトの運営事業やFENNEL VALORANT女子部門のネーミングライツ獲得を紹介。
その後は、3氏が会場から寄せられた質問に答えました。
選手による商品PRで”案件感”を減らすコツやSNSで炎上した際のクレーム対処法など、実体験に基づくアドバイスが飛び出しました。

森川さんは、愛知県内で行われたeスポーツイベント、アイシン・エーアイダブリュ労働組合主催の「A.A.W eSports Festival」での活動報告や立ち上げに携わったプロスポーツチーム「名古屋OJA Baseball5」のイベント予定を報告しました。

愛知eスポーツ連合が主催する「名古屋・東海スポBizカレッジ ”ガチスポ” 」で学ぶ学生の多くが、弊社団のインターン生として活躍しています。
鈴木彩世さんは、6月に開講した第三期の活動報告を行いました。

研究会後には、ゲストスピーカーを交えた名刺交換を兼ねた交流会が行われ、閉会後にも多くの参加者がその場に残る盛況を見せました。

本研究会は2019年11月にスタートし、毎月異なるテーマを掲げて、東海エリアの賛助会員企業や官公庁、地方自治体、企業、団体へ情報発信を行っています。
eスポーツの正式種目化が有力視される「第20回アジア競技大会2026/愛知・名古屋」に向けて、JeSU愛知は今後も積極的に活動して参ります。

【一般社団法人 愛知eスポーツ連合とは?】
愛知eスポーツ連合は「愛知・名古屋を中心とする地域においてeスポーツを統括し、その普及振興を通して経済社会の発展に寄与する」ことを目指し、2018年2月に前身の愛知県eスポーツ協会から名称変更し、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)の地方支部認定をうけました。
さらに2019年10月10日に一般社団法人化し、「第20回アジア競技大会2026/愛知・名古屋」の開催をひかえるこの地域において、その種目としての採用が有力な「eスポーツ」とそれをとりまく経済の可能性をお伝えすることで、地域経済発展への寄与を目指して参ります。