調布市(市長:長友 貴樹)と
東日本電信電話株式会社 東京事業部 東京武蔵野支店(支店長:川上 卓郎、以下「NTT東日本」)および
株式会社NTTe-Sports(代表取締役社長:原田 元晴)は、
調布市内の市民交流等の施設3か所にeスポーツ環境を整備し、あらゆる人が参加できる「包摂的交流」をめざす取り組みを実施しています。
2月12日には、本事業の一層の推進として市民交流等の施設3か所をオンライン接続した「施設間交流イベント」を実施しました。
また、AIを活用した参加者の表情分析を通じて、デジタルデータの観点からイベントの効果を測定しました。
配信元:東日本電信電話株式会社 (2023/02/15)
【1.背景・目的】
これまで調布市、NTT東日本、NTTe-Sportsの3者は、eスポーツの持つ「世代、性別、地域、障がいの有無など、あらゆる垣根を越えた包摂的な交流機会を創出する力」に着目し、調布市内での「eスポーツ体験会」の実施*1や、「障害者スポーツ体験会」へのeスポーツブースの出展*2などに取り組んでまいりました。
こうした活動を継続させ、市民生活の質の向上をめざすとともに、市域のにぎわいを創出するため、市民交流施設等の3か所にeスポ―ツ環境を整備し定期的なeスポーツ体験プログラムを実施することとなりました。
なお、本事業は東京都の「子供・長寿・居場所区市町村包括補助事業」を活用し実施しております。
*1.2022年3月25日報道発表「調布市、しばさき彩ステーション、NTTe-Sports、NTT東日本の連携によるeスポーツを通じた「市民の多世代交流の促進」に向けた取り組みについて」参照。
URL: https://www.ntt-east.co.jp/tokyo/info/detail/1279194_2608.html
*2.2022年11月10日報道発表「eスポーツ体験を通じた市民交流の場を提供~「調布市障害者スポーツ体験会」にeスポーツ体験ブースを出展~」参照。
URL: https://www.ntt-east.co.jp/tokyo/info/detail/1282119_2608.html
【2.実施概要】
■実施内容とねらい
①施設内交流イベント(2022年12月から2023年3月まで計12回実施)
・各施設内でeスポーツ体験プログラムを実施する。
・eスポーツを体験することで、参加者の知的活動(認知・判断・操作)を促す。
・参加者同士の対戦や観戦を通じ、人とのかかわり(共創・交流)を創出する。
②施設間交流イベント(実施日:2023年2月12日)
・3施設をオンラインで繋ぎ、各施設間でのコミュニケーション機会を創出する。
・オフラインにて対戦を行いつつ他施設との合同チームの合計点数で競うことで、競技性や協力性を持たせ、e
スポーツによる交流機会を創出する。
・参加者同士の対戦や観戦を通じて、「多様な背景を持つ人とのかかわり」(共創・交流)を創出する。
■実施場所:
・空き家を活用した市民交流施設「しばさき彩ステーション」(調布市柴崎1-64-9)
・地域住民の活動の場である「ふじみ交流プラザ」(調布市深大寺東町7-47-1)
・中高生の居場所事業を展開する「青少年ステーションCAPS」(調布市上石原1-36-2)
■使用ゲームタイトル:
太鼓の達人 Nintendo Switch ば~じょん! (C)BANDAI NAMUCO Entertainment Inc.
【3. 施設間交流イベントについて】
当日は、市内3施設をオンライン接続した交流イベントを実施し、5歳から90歳までの計18名が6チームに分かれてスコアを競い合いました。
参加者からは「子供は上手だね」「意外と上手に叩けた。また参加したい」「施設をまたいで様々な人と交流できて楽しかった」といった声が聞かれるなど、eスポーツを通じた多世代・多拠点にまたがる交流を楽しんでいる様子が見られました。
イベント後も3拠点を繋いだオンラインフリー対戦会を実施し、3拠点での交流を深めました。
<しばさき彩ステーション>
<ふじみ交流プラザ>
<青少年ステーションCAPS>
【4.AIを活用した効果測定について】
施設間交流イベントにおいては、「参加者がeスポーツイベントを楽しめているか」「満足できているか」を定量的に測るため、「表情分析AI*3」を活用した笑顔の測定も実施しました。
イベントでの出来事や時間の経過による笑顔数の変化などから、「eスポーツを楽しみながら交流することができていたか」を検証いたします。
*3.NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が研究開発を進める「MediaGnosis®」の一部機能を活用しています。
<表情分析AIによる測定イメージ>
【5.今後の展開】
調布市とNTT東日本グループでは、参加者の声や表情分析AIの分析結果をもとに、eスポーツによる市民の包摂的な交流プログラムを持続可能な取り組みにしていくとともに、市民生活の質の向上と市域のにぎわい創出、そして交流の促進による共生社会の実現を、産学官で連携しながらめざしてまいります。