事業紹介

高校生起業家、初めての挑戦:8/19にラコルタ柏にて中学生のe-スポーツ大会を開催します!

NPO法人321プロジェクトが携わらせていただいている『Social Startup Studio Kashiwa』さんにおいて、
高校生起業家の多田さんの取り組みをご紹介させていただきます!

配信元:NPO法人321プロジェクト (2024/08/15)
【前書き】
こんにちは!NPO法人321プロジェクトです。

今回、当NPOの代表の岡村氏が起業家育成に携わらせていただいているSocial Startup Studio Kashiwaさんにおいて、高校生起業家の多田さんの中学生のe-スポーツ大会を開催することになり、その取り組みをご紹介させていただきます!

岡村氏自身もNPOを立ち上げる等の”社会起業家”として活動する当事者でありながら、後進のサポートにも力を入れており、その中で多田さんとのご縁をいただきました。

多田さんは現在『不登校』の社会課題に取り組んでおり、その挑戦の1つとして、今回イベントを開催するに至りました。

なぜイベントをやるに至ったのか、どんなイベントなのか、本人から色々とお話を伺う中で、なるべくご本人の生の声をお届けしたいと思います。

ここから先は多田さんのご了承をいただいたうえで、ご本人の言葉をほとんどそのまま掲載しております。

【イベント概要】
私は、Social Startup Studio Kashiwaという学生社会起業家を育成するプロジェクトに所属している、高校3年生の多田健真です。

8月19日に柏市役所併設のラコルタにて、柏市社会福祉協会の方々に協力して頂いて、ゲーム大会を開催することが決定しました。

この大会の目標は、ゲームが好きな不登校の中学生に参加してもらい、他校の友達を作る機会を提供することです。

また、外出に抵抗を感じている不登校の人が一歩踏み出すチャンスを作ることも目指しています。

【Social Startup Studio Kashiwaに参加するキッカケ】
自分のプロジェクトであるTSUDOIプロジェクトの目標や今後のイベントについてお話しします。

私の目標は、不登校や学校での人間関係に苦しんでいる人に向けた「第三の居場所」を作ることです。
この活動を始めた理由とともに、このプロジェクトにかける思いも伝えられたらなと思います。

高校1年生の時、地元企業の課題を解決する学習があり、その活動を楽しんでいると先生から「Social Startup Studio Kashiwaに入ってみたら?」と勧められました。

興味を持った私は、このプロジェクトに参加することを決めました。

このプロジェクトは、社会の課題を起業して解決し、収益を得ること(社会企業)を目的としています。

【イベントを開こうと思ったキッカケ】
私が不登校の課題に取り組もうと思った背景には、私自身が小学生の頃にいじめを経験したことが強く影響しています。

当時の私は泣いてばかりでしたが、母親に「強くなれ」と言われて通い始めた空手のおかげで、不登校にはならずに済みました。

空手を通じて自己防衛能力を身につけ、学校での繕う力が養われていたため、小学校を卒業することができました。

また、空手教室はストレスを発散できる大切な「居場所」でもありました。

この体験から、私は「自分と同じような立場の子供たちに、新たな居場所を提供したい」と強く思うようになりました。

【インタビューを通じて見えた不登校経験者の課題】
高校生5名を対象にインタビューを行いました。

地域は、富山や長野、京都や東京など様々で、主に中学生の頃不登校になったことのある方を対象を対象にしました。

本人の話せる範囲の中で、
・なぜ不登校になったのか?
・当時自分にとって何が不安だったか
・それを解消、忘れる方法はどんなことを行っていたか
・あなたにとっての第三の居場所とは?
など様々な質問をさせていただきました。

その中で特に印象的だったのが、今回の回答者全員が共通して “レッテル”に苦しんでいたことでした。

具体的には
「保健室に行くこと」が周りからどう思われてるのか気になって足がすくむ」
「相談室の先生(ソーシャルスクールワーカーの方等)に相談すること」は、自分が周りと違うことを認めるようで怖かった」
などです。

インタビューから不登校の当事者にとって自分が属しているコミュニティー内での「支援の場所」に対してのある一定の抵抗があることがわかりました。

なので、オンラインでの匿名性や、ゲームなどの趣味を共有できる場、または、困っている人同士が集まるにしても、自分のコミュニティの外、つまり赤の他人しかいない場所にしたいと思いました。

こうして、今回のゲーム大会の開催をするにいたしました。

【このイベントに対する想い】
私は、不登校問題を直接解決するのはまだ難しいと感じる一方で、学生だからこそできることもあると信じています。

インタビューの中では、同年代の人の方が話しやすいという声が多く聞かれました。

そのため、同世代の仲間と気持ちを共有できる場所を作りたいと考えています。
まずは、さまざまなイベントを通じて、誰か一人にとって心地よい場所を作ることを目指します。

また、何かを成し遂げるための場所ではなく、自分のしたいことができる場所にしたいと考えています。
そうすることで、「何かできないと来ちゃだめ」という雰囲気を避けたいと思っています。
まだまだ未熟な点が多いですが、これからもよろしくお願いします!

【イベント詳細】
■日時
2024年8月19日13:00~15:30

■場所
ラコルタ柏 2F
URL:https://www.raccolta-ksw.jp/