Riot Games, Inc.(米国)の日本法人である合同会社ライアットゲームズ(港区六本木、社長/CEO:藤本 恭史)は、
2025年に導入予定のLoL Esportsのアップデートについてお知らせします。
配信元:合同会社ライアットゲームズ (2024/06/12)
LoL Esportsをより明るい未来に向けて進化させる。
この精神のもと、LoL Esportsをファンの皆さんとプロ選手の両方が楽しめる、より競技性の高いものにするためのアップデートが2025年に導入予定です。
今回はその内容についてご紹介します。
・新たな第3の国際大会
・ティア1試合向けの革新的なゲームモード「フィアレス ドラフト(Fearless Draft)」
・全リーグでのスプリットスケジュールの統一
・APAC(アジア太平洋)とAmericas(南北アメリカ)における、複数地域にまたがるリーグの変更計画
・「ゲストチーム」出場枠/昇格と降格に関する試験運用
・国際大会の新リーグ出場枠
これらのアップデートは新ビジネスモデルを補完するもので、LoL Esportsをより財政的に持続可能に、かつ皆さんの時間にふさわしいものにするためのものとなります。
【新たな国際大会&フィアレス ドラフトモード】
LoL Esportsで第3となる新しい国際大会が登場します。
選手たち、チーム、ファンの皆さんから、トップチームが競い合うトーナメントをもっとみたいという声が以前からありました。
そこで、スケジュールを調整して新たな大会を追加することをお知らせします。
大会名やブランディングについては今のところ未定ですが、ここではいくつか詳細をご紹介します。
2025シーズンの開幕時に、全地域でスプリット1/国際トーナメントが始まります。
このトーナメントは、まず地域内での戦いが行われる「地域ラウンド」から始まります。
その後、5地域(この変更計画は後述します)からそれぞれ1チームが3月開催の国際ラウンドに進出し、ラウンドロビン形式で競い合います。
「ベストオブ(BO)」シリーズでの対戦で、それぞれの地域が他の地域と戦う姿を観戦できます!ラウンドロビンの上位4チームは次のブラケットへと進出。
6日間続く国際ラウンドの最後に、本トーナメントの王者が決定します。
シーズン開幕時の大会になるため、この新トーナメント/スプリットでは、プロも、ファンも、誰もが「リーグ・オブ・レジェンド」の新たなコンペティティブシーズンのすべてを見ることができます。
この大会は、毎年さまざまな対戦形式を試験的に採用し、シーズン序盤の競技性に革新をもたらす場として活用する予定です。
2025年、この新トーナメントの地域ラウンドと国際ラウンドでは、BOシリーズになんらかの形で「フィアレス ドラフト」を導入します。
BOシリーズではフィアレス ドラフトによって、シリーズ内の前の試合でピックされたチャンピオンがバンされます。
この形式により、マッチアップが一新され、お気に入りのプロたちがプレイするチャンピオンに多様性が生まれます。
何年もの間、LoL Esportsではティア1の試合に新たなドラフト形式を導入してきませんでした。
「フィアレス ドラフト」について、皆さんのご意見をお待ちしています。
イベントのつながりを維持するため、Mid-Season Invitational(MSI)の出場枠に、この最初のトーナメントの結果も考慮します。
[このトーナメントで試験的に使用する大会形式は毎年変わる可能性があり、競技カレンダーの他の大会とは異なるものとなる可能性が高いため、優勝チームが自動的にMSIに進出するわけではありません。
【スプリットの新たな構造】
新たな国際大会の導入にあわせ、各地域のスプリット構造にも改良を加えます。
次のシーズンより、全地域で新しい国際トーナメント/スプリット1が始まります。
次のスプリット2では、MSI出場チームが決定し、MSI自体はおおよそ7月序盤に変更されます。
そして最後のスプリット3は、各地域でクライマックスとなる決勝戦が行われ、そのシーズンの優勝チームが決定します。
スプリット3がそのシーズンの地域決勝戦となることで、各スプリットがよりまとまりのあるものとなり、レギュラーシーズンの各対戦の重みが増し、年内最大イベントであるWorldsに向けて熱が高まっていきます。
【Americas/APACでの複数地域にまたがるリーグ&ゲストチーム枠】
私たちは、プロチームのビジネスモデルを最適化するのに加え、地域リーグで全体的に競技性と価値を高める方法も模索しました。
この目的達成に向けて、複数地域にまたがるリーグを結成する意図について、7地域のチームと対話を始めます。
地域間の戦いは、LoL Esportsのファンにもしっかり人気があり、その情熱は地域への誇りと結びついています。
Americas(南北アメリカ)
北アメリカのLCSでは、ファンの皆さんの思いがより高まりを見せており、4年ぶりに視聴回数が前年比でプラスになりました。
また、ブラジルのCBLOLの人気は今まで以上に高く、ファンの情熱も視聴回数も素晴らしいものとなっています。
さらにラテンアメリカのLLAも、今年のエンゲージメントは上向きで、国際リーグやLCSやCBLOLなど他リーグの観戦への興味が増しています。
ファンの皆さんも、複数言語の配信やミラー配信にも積極的に参加しており、地域間の試合への熱意が高まっていることがわかります。
そのため、これら3地域での勢いを嬉しく思いつつ、力を合わせて、ファン、チーム、プロにとってためになるような「pan-Americas league」を作る機会が生まれたと確信しています。
新たな計画では、LCSとCBLOLはそれぞれ北と南に分かれたカンファレンス(地区に分かれたリーグ)として戦います。
各カンファレンスは、既存の6つのパートナーチームはそのままに、地理的な理由からLLAの1チームを統合し、さらに昇格・降格のためティア2システムから「ゲストチーム」枠を1つ確保し、合計8チームで構成されます。
Americasのリーグは、上記の地域で、3スプリットのシーズンで運営されます。
Americasのスプリットの仕組みについては次の通りです。
・スプリット1 – チームはまずそれぞれのカンファレンスで対戦を行い、次に上位チームがカンファレンス間での試合に出場。
ここから1チームが新たな国際トーナメントへの出場権を獲得します。
・スプリット2 – MSIには、各カンファレンスで上位チームが出場枠を1つ確保し、Americasとして計2チームが出場します。
・スプリット3 – Americasでの地域決勝戦により、Worldsに出場するチームが、各カンファレンスから最低1チーム、計3チーム決定します。
Americasを再構成する決断の利点には、以前の構造では不可能だった革新的な試みができるという点もあります。
今回の場合、ティア2システムからティア1へのゲストチーム枠の導入がそれにあたります。
ティア2の最上位チームは、Americasの各シーズン終了時に、それぞれのカンファレンスにいるゲストチームと昇格/降格トーナメントで競います。
勝利したチームは、次シーズンにそれぞれのカンファレンスへ出場でき、リーグ内の競技性のダイナミズムに新しい才能を継続的に注ぎ込むことができます。
2025年以降に(2024年にはまだ導入されていないため)、このシステムがどうなるのか、詳細を今年の後半にお知らせします。
この変更により、トップレベルのプロシーンへの道が拡がり、この道を邁進する才能豊かなプレイヤーを鼓舞できると信じています。
新たな提案モデルを開発するにあたっての私たちの目標は、各地域の強みを強化し、既存のファン層を成長させ、コンペティティブプレイ(および国際トーナメントでのAmericasの成績)を向上し、プロシーンへの道を拡張することです。
北から南まで、豊かな歴史とこれからの可能性を活かしたユニークかつ多彩な競技シーンが生まれ、ファンコミュニティーと同じように唯一無二な存在を作れることを期待しています。
今秋には、北と南のカンファレンスでチーム選定プロセスのさらなる詳細、各スプリットの競技構造の概要、カンファレンス間の対戦をどのように拡げるのかをお知らせして、Americasでのティア2システムのアップデートについても発表します。
Asia-Pacific(アジア太平洋地域)
Worlds 2012でTaipei Assassinsが優勝し、APACでのLoL Esportsエコシステムが生まれて以来、Vietnam Championship Series(VCS)を含め、複数の地域で新リーグが形成されてきました。
さらに、APACは東南アジアに広がるリーグPacific Championship Series(PCS)のホームでもあります。
最近では、League of Legends Japan League(LJL)とLeague of Legends Circuit Oceania(LCO)もプレイオフからPCSのエコシステムに加わり、国際イベントへの出場枠を巡って競い合っています。
結果として生まれた地域間のライバル関係は白熱し、地域内でもこれまでで最も注目される対戦が生まれてきました。
この基盤の上につくり上げるのが、2025年に登場するまったく新しいリーグです。
最高のプレイヤー、多彩なマッチアップ、新たなライバル関係…これらが生まれる地域間の対戦をお見せするために、ベトナム、香港、台湾、マカオ、日本、オセアニア、そして残りの東南アジアの上位チームを結びつけます。
リーグは8チーム構成の予定で、新しいハイブリッドなパートナーシップ、さらに昇格/降格リーグモデルを採用してスタートします。
詳細は追ってお知らせします。
来年このリーグで戦うゲストチームの最初のラインナップは、2024年のPCSとVCSのSummer Split Playoffsの結果で決定します。
これは、VCS、PCS、LJL、LCOの2024 Summer Splitに参加する各チームに、新たなリーグの出場枠が確保できるチャンスがあるということです。
将来のシーズンについては、昇格/降格リーグモデルが始動した後、それぞれの地域リーグのチームはゲストチームとして新しいAPACのリーグに昇格できるチャンスを獲得します。
(※ LJLは この地域リーグに分類されます。詳細が決まり次第、追ってお知らせいたします。)
APAC地域のチームが成功を収めるうえで、競技的な強さを備えていることは常に重要な要素です。
最初の年は、それに加えてダイナミックな競技性が担保されること、多様な地域が存在感を出せることなどを考慮して、APACのエコシステム全体に広範な機会を提供できるようにしたいと考えています。
【国際大会の出場枠】
合計5つの地域(Americas、LEC、LCK、LPL、APAC)へとまとまる可能性がある中、国際大会の出場権も刷新されます。
各地域は、新たな大会に1つの出場枠(合計5チーム)、MSIに2つの出場枠(合計10チーム)、Worldsに3つの出場枠を保有します。
加えて、MSI優勝チームと2位の地域がリーグにWorlds出場の追加枠を確保することは変わらず、Worldsの出場は計17チームとなります。
Worlds 2025では、プレイインでシングルBO5の対戦を行い、勝者は他の15の出場チームと共にスイスステージへと進出します。
【トレードオフ】
この構築で私たちが目指している未来は、ファンの皆さん、プロ選手、チームにとってより良いものになると強く信じています。
LoL Esportsはより合理化し、理解しやすく、より楽しめるイベントができ、グローバル収益プール(Global Revenue Pool 、略してGRP)を通したより良いサポートを含め、財政的な持続可能性も追跡が簡単になるでしょう。
その上で、これらの変更は、目指す未来を達成するために意図的なトレードオフを行った結果であることもまた事実です。
この計画では、ティア1エコシステム内のチーム数が減ります。
簡単に言えば、ティア1のチームが多すぎて安定してサポートできないのが現状です。
チームの数を減らすことで、収益を分配する先を減らしてGRPのサポートを集中させ、チームごとの収益を増やすことができるのです。
また、プレイヤーの才能開花・発掘にもつながり、ファンは合理化されたエコシステムの仕組みを追いかけやすく、最終的には皆さんの時間を費やす価値がある、クオリティーの高い対戦を生み出すことができます。
【より明るい未来に向けた計画】
LoL Esportsは、前向きな、勢いを生み出す複数のトレンドに乗っています。
最近の国際大会の形式変更によって、勝負の重みが増し、地域間のマッチアップがより良いものとなりました。
プレイヤーとファンにより良く受け止められていることは、Worlds 2023とMSI 2024での視聴数の増加とセンチメントの調査から明らかです。
また、エンターテイメント、パートナー、リーグ・オブ・レジェンドを統合する革新的な戦略を生み出してLoL Esportsの限界を広げ、私たちのスポーツに夢中になれる新しい方法をファンに提供しています。
例えば、ミラー配信、Worlds Fan Fest、Hall of Legendsなどです。
ここで説明した変更は、ファンの皆さんにとってより高い競技性とエンターテイメント性を持つスポーツを生み出し、チームやライアットゲームズにとってより持続性の高いビジネスモデルを作り出すと信じています。
また、記憶に残る壮大な瞬間を生み出し続けることも期待しています。
変更を実感するのには時間がかかると思います。
これらの影響を注視し、メリットがあると感じられる部分は調整していきます。
ファンの皆さん、プロ選手の皆さん、世界中のチームに深く感謝しています。
皆さんのフィードバックをお待ちしています。
【リーグ・オブ・レジェンドについて】
2009年10月に米国でサービスを開始、2016年9月時点で月間アクティブプレイヤーが1億人を突破し、世界各地で大規模な大会が行われている人気オンラインゲーム。
マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(通称MOBA)と呼ばれる5人対5人の対戦型PCゲームで、
プレイヤーが操作する「チャンピオン」と呼ばれるキャラクターで相手本陣の攻略を競う。
RTS(リアルタイムストラテジー)のテンポと迫力にRPG要素を加え、スピード感のある展開が特徴で、
その競技性の高さから、eSportsの代名詞として世界中でプロリーグが開催されている。
毎年行われるeスポーツ最高峰の世界的祭典「League of Legends World Championship(WCS)」は視聴者数9,960万人を記録するなど大きな注目を集める。
多彩なキャラクターや作りこまれた世界観、映像や音楽、などゲーム以外のコンテンツも魅力で、
コスプレやファンアートをはじめとした熱狂的なコミュニティ活動も各地で行われている。
関連リンク:
リーグ・オブ・レジェンド公式サイト:
http://jp.leagueoflegends.com/
リーグ・オブ・レジェンド公式X(旧Twitter):
https://twitter.com/loljpofficial
【Riot Games(ライアットゲームズ)について】
ライアットゲームズは世界でもっともプレイヤーに焦点を当てたゲームの開発、パブリッシング、プレイヤーサポートの提供を目指し、2006年に創設されました。
2009年にデビュー作となる『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』をリリースし、世界中で高い評価を獲得しました。
本作は世界中でもっとも多くプレイされているPCゲームとなり、eスポーツの爆発的な成長の主要な牽引役となっています。
LoLが誕生から10年が過ぎ、私たちは本作の進化を続けながらも、プレイヤーに新たなゲーム体験を提供できるよう、
『チームファイト タクティクス』、『レジェンド・オブ・ルーンテラ』、『VALORANT』、『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』、
その他にも複数のタイトルの開発を行っています。
また、Riot Forge(ライアットフォージ)は様々なデベロッパーがライアットのIPを用いて『Ruined King』などのゲームを制作したり、
ルーンテラを舞台にした新たな冒険を生み出したりすることを可能にしました。
また、音楽やコミック、ボードゲーム、さらにはエミー賞を受賞したアニメシリーズ『Arcane』といった様々なマルチメディアプロジェクトを通じ、
ルーンテラの世界をさらに深く掘り下げています。
毎年開催されるリーグ・オブ・レジェンド World Championship(Worlds)には世界12の国際リーグのEsportsトップチームが参加します。
Worldsは世界中で最も広く視聴されているEsportsトーナメント大会であり、名実ともに世界最大のゲーミング&スポーツイベントとなっています。
ブランドン・ベックとマーク・メリルによって創設され、ニコロ・ローレンCEOが率いるライアットは、カリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置き、
世界20以上の地域に展開されたオフィスで4,500人を超えるライアター(従業員)が働いています。
ライアットは3年連続でGreat Place to Work(働くのに最高の職場)の認定を受けており、
これまでにもFortune誌の“働きたい企業ベスト100”や“テクノロジー分野の企業ベスト25”、“ミレニアル世代が選ぶ職場ベスト100”、
“フレキシブルな職場ベスト50”など、
数多くの企業ランキングリストに選出された実績があります。
関連リンク:
ライアットゲームズ公式サイト: https://www.riotgames.com/ja
Riot Games Japan 公式X(旧Twitter): https://twitter.com/riotgamesjapan