セミナ・教育情報

開催報告:eスポーツ×ビジネスの可能性を考える「ガチスポ」キックオフイベントで特別講義を体験!

一般社団法人 愛知eスポーツ連合(JeSU愛知、所在地:愛知県名古屋市、代表:片桐正大)は
5月19日、
第28回愛知・名古屋eスポーツ研究会を開催しました。

今回はスポーツ産業で活躍する人材育成を目指す「名古屋・東海スポBizカレッジ ”ガチスポ” 」の三期生を募集するキックオフイベントともなり、
スポーツビジネスに興味を持つ学生や学び直しを考える社会人らが集まりました。

配信元:一般社団法人愛知eスポーツ連合 (2023/06/06)
会場はナディアパーク内にあるナゴヤ イノベーターズ ガレージ。
実際の講義もこの場所を含む名古屋・栄周辺でで行われます

今回のテーマは「スポーツ×ビジネスの可能性」。学生起業を果たした株式会社Papillon

founder・都築亮吾氏をはじめ、昨期にガチスポの講師を務めた水戸ホーリーホック元取締役および株式会社Criacao・神田義輝氏や静岡ブルーレヴズ株式会社代表取締役社長・山谷拓志氏が登壇。ガチスポ3期運営メンバー代表・鈴木彩世さんも団体の活動内容を紹介しました。
また初の試みとして、YouTubeの公式チャンネルにてイベントのライブ配信も行いました。

都築氏(株式会社Papillon founder)は、豊田工業高等専門学校在学時の2019年に同級生3人と同社を設立しました。
日本でもゲームプレイが称賛される社会を実現しようと、eスポーツのオンライン大会開催ツール「e-players」を開発。
インドネシアで事業を展開しました。
22年には株式会社カヤックに対して会社売却を行い、現在は同社のGC事業部長として国内向け大会運用ツール「Tonamel(トナメル)」に携わります。

講演では、起業時に苦労したエピソードを紹介しました。
「メンバーの親が反対」「先生からの呼び出し」「法人口座が開設できない」など、ユニークな経験談は学生起業ならでは。
愛知県がスタートアップの育成を図る拠点施設「PRE-STATION Ai」で受けた支援や恩人と仰ぐメンターとの出会いなど、会社設立からM&Aまでの2年10か月を振り返りました。

神田氏(水戸ホーリーホック元取締役、株式会社Criacao)は、茨城県を拠点とするプロサッカークラブ「水戸ホーリーホック」で、選手に向けたキャリア教育プログラムの開発やジュニアユース育成などに尽力。
今回は「サッカークラブ経営とヒト」をテーマに、Jリーグの収支構造やファン人口の推移ほか、娯楽から地域密着、社会課題解決へと価値を変えるスポーツの歴史を紐解きました。
また、社会貢献活動の一環として子ども向けに実施する「MAKE FUTURE PROJECT」を紹介。
「サッカーを人を育む”教材”として捉え、人が主役となるビジネスモデルを発信する」としました。

1984年に創設されたプロラグビーチーム「静岡ブルーレヴズ」を統括する山谷氏(静岡ブルーレヴズ株式会社代表取締役社長)も登壇しました。
講義のタイトルは「未来を創る スポーツビジネスの可能性」。
選手や施設提供、グッズライセンスなど、スポーツビジネスの基礎を解説しました。
特に観戦チケットや広告、放送など、権利販売が伴う分野を理解する必要があるとし、スポーツコンテンツビジネスにおいて価値の源泉である試合の魅力を高める重要性を強調しました。

ガチスポ3期運営メンバー代表の鈴木さんが活動を報告。現在は当連合のインターンとして活躍

愛知eスポーツ連合が主催する「名古屋・東海スポBizカレッジ ”ガチスポ” 」は、今年5月に三期目を迎えます。
壇上では、鈴木さんが団体発足の経緯や講義テーマ、立ち上げに携わったプロスポーツクラブ「名古屋OJA Baseball5 」の運営といった実践体験も紹介しました。
約6か月にわたる二期での活動を経て、「自分の殻を破るような経験ができた。
周りの仲間もやりたいことが明確になって、変わっていく姿が印象的だった。皆さんにも同じ体験をして欲しい」と参加を呼びかけました。
閉会後に行われた交流会の様子。スポーツビジネスの第一線で活躍するゲストと言葉を交わすチャンスに

本研究会は2019年11月にスタートし、毎月異なるテーマを掲げて、東海エリアの賛助会員企業や官公庁、地方自治体、企業、団体へ情報発信を行っています。
eスポーツの正式種目化が有力視される「第20回アジア競技大会2026/愛知・名古屋」に向けて、JeSU愛知は今後も積極的に活動して参ります。

次回の研究会は、6月26日(月)開催予定。要申し込み。詳細は改めて発信予定です。

【一般社団法人 愛知eスポーツ連合とは?】
愛知eスポーツ連合は「愛知・名古屋を中心とする地域においてeスポーツを統括し、その普及振興を通して経済社会の発展に寄与する」ことを目指し、2018年2月に前身の愛知県eスポーツ協会から名称変更し、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)の地方支部認定をうけました。
さらに2019年10月10日に一般社団法人化し、「第20回アジア競技大会2026/愛知・名古屋」の開催をひかえるこの地域において、その種目としての採用が有力な「eスポーツ」とそれをとりまく経済の可能性をお伝えすることで、地域経済発展への寄与を目指して参ります。